現光寺(源氏寺)で謡会

須磨の現光寺で謡会をしました。現光寺は、能「須磨源氏」で光源氏の住居とされ、源氏寺と称されることもあります。物語上の住居跡と言うことにもなりますが、状況的に現光寺の場所がそうであったというこよに矛盾は無いかもしれません。

当日の演目は本曲「須磨源氏」であるべきなのですが、須磨寺の西の”敦盛塚”が有名で、元気よく謡えることから「敦盛」としました。

我が手にかけた敦盛の菩提を弔う蓮生法師(熊谷次郎直実)が須磨を訪れ、草刈男達に出会うと、中の一人が平敦盛の亡霊であるとほのめかして消える。その夜甲冑姿の敦盛が現れ、一ノ谷の合戦の有様を物語る。十六歳で戦死した若武者の可憐な情趣

現光寺で敦盛を謡う


二曲目は「恋重荷」です。

庭の菊守り老人・山科の荘司が白河院の女御に恋をした。女御は、美しく作った荷を用意させ、これを担って庭を回れたら顔を見せようという約束を伝える。老人は懸命に荷を持ち上げようとするが荷の中身は巌、謀られたと知って恨み死にする。怨霊となった老人だが、やがては恨みを消し、女御の守護神となっていった...

本堂では江戸時代の住吉具慶 須磨巻の模写のふすま絵を見ながらの謡は最高でした