大前研一 お金の流れが変わった PHP新書

大前研一氏は、20年以上前に「政官業癒着は悪魔のトライアングル」として
時の権力者に警告した。
「政官業癒着」が彼のオリジナルか否か不明だが、彼の説は新鮮だった。

朝日新聞の書評に「お金の流れが変わった」が掲載。
関心事は、日本のデフォルトとその対策である。

デフォルト(国債の暴落)でどうなるか?
1.アルゼンチン方式
国債を新国債に変えさせるとき、変換率は30%。
つまり100円は30円になる。70円は国がかすめ取る。
2.新紙幣に変更
国民が新紙幣に変換する際、何割か目減りする。
期限内に変換しないと、無になる。
3.預金封鎖
タンス預金で対抗しようにも、この期に及んでインフレ必至。

外債、外貨預金対応で少しはヘッジ可能。

税金では、日本の財政バランスを回復不可能だそうだ。
グローバルに浮遊する投機資金4000兆円を呼び込む策しかない、と。

日本の未来について。
海外には、昔取った杵柄が通用する。
60歳以上80歳未満と若者がセットで進出する。

個々のプランは省略する。