米谷ふみ子 赤染晶子 芥川賞受賞者 反戦運動

芥川受賞の赤染晶子 「乙女の密告」が今月の文藝春秋に掲載。
物語のとらえ方に新鮮さを感じる(石原慎太郎氏は酷評<女好きの女性嫌い>)。

ストーリーの構築方法、観点など比べる必要は無いのだが
描写力、執着心などで5月に講演会を聞いた「米谷ふみ子」さんを思い出した。
その時に買った「ええ加減にしなはれ!アメリカはん」をやっと読む気になった。

公的な仕事に携わるアメリカの人が殆ど損得、評判で動く嘆かわしさ。
政治家は、全て「票に繋がるか」が判断基準であり
嘘をつくことが平気、と。
反戦運動する米谷さんに対する協力の対応など、小市民根性丸出し。
「政治家は全て女性の仕事とする」案は真面目に面白い。
全体を通じて米谷さんの日常活動、意志がよく分かる。
今後も、活動を続け、文章でアピールして欲しい。

どこも似たようなモノというと寂しいが
孤軍奮闘の“正義派”は米谷ふみ子さんの様に
多少エキセントリックでないと務まらないだろう。