古本屋の文芸コーナー。
「蹴りたい背中」綿矢りさ
「蛇にピアス」金原ひとみ
が並んでいた。
文藝春秋で読んだ記憶があるが、殆ど覚えてない。
横に、柳美里の「水辺のゆりかご」が並んでいる。
柳美里の芥川賞受賞作品は「家族シネマ」。
残念ながら、出回ってなかった。
文藝春秋でも読んでない。
「蹴りたい背中」綿矢りさ は
ページ数も少ないので直ぐに読めた。
女子高生時代の不安定で過敏な感性。
コミニュケーションが十分できないことが、
この敏感な感性に磨きが掛かってくるのだろうか。
自我の目覚めから、数年経た高校生時代。
自分の立ち位置、立場が友人や知人からどう見られてるのか。
存在、孤独感の原因がおぼろげにつかめてくる。
社会の一員になろうとする過渡期の感受性が新鮮だった。
川上未映子「乳と卵」が有ったので、
芥川賞3品読破と思い立ったが、柳美里が気になり
川上未映子は又の機会にする。
このころの、芥川賞は
タイトル表現の意外性
若い女性
の独特の視線・視座が新鮮だった。
再読して、どんな感想になるのか
3冊を目の前にして楽しみだ。
最近の女性作家
赤染晶子 『乙女の密告』
朝吹真理子『きことわ』
は、63歳にも分かる視点だ。