「ねるねるねるね」が話題に

先日次女からメールがあった。
gooのランキングに
「30代が話題に出るとなぜか盛り上がるなつかしの話題ランキング」
に「ねるねるねるね」が3位にランキングされてる、と。
http://ranking.goo.ne.jp/ranking/999/talktopic_r30/
この時代を上記URLで参考にしていただきたい。

1985年夏に「ねるねるねるね」の開発構想を練り始めた。

メールをしてくれた娘は未だ幼稚園児。
土曜日には娘を幼稚園によく送り迎えをした。
1984年に「ムクムクソーダ」を開発し
翌年1985年には「ツブポン」を開発し連続ヒットした。
当時の会社では、子供物開発マンの異名を取った。
3年目も何かヒットを出さなくてはならない。
この使命感で、娘の幼稚園の遊び場を観察した。
ごっこ、砂遊び、先生に告げ口 が概ね遊びの3パターンであった。

砂遊びに興じる子供たちの感情移入、集中力に感心した。
又、素材としても水飴遊びを利用する機会を狙っていた。
開発ネームは、とりあえず「ねりっちょ」として、
自社研究員、包材メーカーの開発・技術屋さんと打ち合わせを重ね
今のパッケージ形態が出来あがった。

この様なお菓子は
できあがるまでのステップと時間がポイントである。
1~2分では短い。3~5分は欲しい。
お菓子ができあがるまでの間、感情移入・精神集中が必要である。
お菓子のボディは、わざわざ3袋に。2袋でも可能なのに。
次にトッピングのお菓子の芯(センター)に“しんびき”を発見したことが大きい。
通常、芯はグラニュー糖を使うことが多いが、
子供たちが安心して噛んだとき、グラニュー糖がガリッと歯の隙間に入ると不快である。
“しんびき”は、餅米を煎ったモノで、揚げ物の衣に使う。
妻に、穴子を買う様命じられ、東武百貨店で探していたとき、偶然発見した。
あまりに嬉しくて、穴子を買うのを忘れた。

帰る途中思い出して、再び東武百貨店に戻ったのは言うまでもない。

水を計るのに計量カップのアイデアを出してくれたのは、包材メーカーの企画マンである。

ねるねるねるね」のネーミングは、広告代理店の企画マンである。
「ムクムクソーダ」から連想し、「ねるねる」で決まりと私は思っていたので
「余計なアイデアを出してくれたな」と、心の隅で思っていた。
しかし「ねるねるね」「ねるねるねるね」と“抑え”の“ね”の響きが新鮮だった。

「ねるねるね」「ねるねるねるね」とどちらが良いか
10日悩み、「ねるねるねるね」にした。
包材メーカーの工場長が「納期に間に合わないので、決めてくれ」と
悲鳴を上げてきたので、決めざるを得なかった。

このころは、「何を見ても、お菓子にできないか」ばかり考えていた。
色が変わる原理は、リトマス試験紙と同じで、赤キャベツなどの色を利用した。
赤いのはpHが低く(酸っぱい)、青から紫は中性からアルカリ性である。
青と黄色を混ぜると緑になるので、メロン味が出てきた。

今は、「まるごと山梨」の大豆飲料の良さをどうやって知らしめるか
コツコツと思案中である。