和泉式部を題材にした「東北」の初稽古、鷺諷会

鷺諷会発足3年、今は会員6人。
観世流謡曲の新年初稽古。
今月は、誕生月が2人。
63歳と71歳。
バースデイを祝った後、「東北」を謡う。

物語は木曾の僧が東北院(とうぼくいん)に着いたところから始まる。
僧一行は、門前の人から、この梅は「和泉式部」の名を持つと聞き出した。
そこにひとりの女が現れ、
この梅は「好文木(こうぶんぼく)」「鶯宿梅(おうしゅくばい)」という名で呼ばれるべきだと正し、
和泉式部が手植えした故事を語る。
僧が法華経を読んで和泉式部の供養していると、霊が現れる。
和泉式部はすでに成仏して歌舞の菩薩となっていることを明かし、
供養は不要、と言い、生前の仏縁の思い出を語る。
そして和歌の徳、仏法の有難さを説いて、舞を舞う。
更に、和泉式部は、色恋になじんだ昔を懐かしむ姿をも見せて恥じらい、
暇を告げてかつて使用してた方丈の部屋に入っ て行く。
そこで僧の夢は覚め、和泉式部の姿は消えて行くのだった。

一部不揃いの箇所を復習し、新年会へ。
中華料理を近所の店で。

能談義に花咲く。
「能は良い」ばかりでないところが面白い。