#伝統芸能

創作の発案は引用か脚色か独自案か

「琵琶湖周航の歌」の歌い出だしで、最後は「七里ヶ浜の哀歌」(真白き富士の根)で歌い終わっても、気付きにくい話を聞きました。 「琵琶湖周航の歌」は、イギリスの「WATER-LILIES」を「睡蓮」として石川林四郎が1910年訳したものを「ひつじくさ」とし…

古典芸能と合唱界の顧客

大阪城近くのTWIN21のアトリウム(広場というかホール)で、コーラスめっせが開催され、我が姫路市民合唱団も参加しました。土日の二日間で、43団体でした。フィリピンからも参加が有り、合唱際としては盛り上がったと感じました。「春の電車」(詩:新…

スマップ・ベッキーの村八分と絆とムラ社会

スマップの独立解散騒動は元の鞘に収まりました。これだけの、人気、実力を備えたアラフォーのタレントが、自分の身の振り方を考えるのは当然すぎるほど当然と感じます。しかし、事務所とマスコミとのムラ社会に、負けたようです。サラリーマンの方が余程自…

杉浦能公演 春 故杉浦元三郎を偲ぶ会 を観て

4月5日京都観世会館で「朝長」「賀茂」狂言「地蔵舞」他を鑑賞した。 ~故杉浦元三郎を偲ぶ会~ としての公演である。 ご子息の杉浦豊彦師に稽古を付けて頂いている。 師の「朝長」のシテで面を通しても美声、滑舌の良さは相変わらずで、姿勢所作の美しさ…

京都観世会館3月例会を見て

平安神宮近傍の京都観世会館3月例会。 能楽は「自然居士」「草子洗小町」「雷電」、狂言は「薩摩守」。 三つの能楽はストーリー性が明快で楽しめる。 自然居士は日本にしては珍しいヒューマニズムが主題。人買いに売られた少女を自然居士(身分不詳の説法僧…

定家と内親王の愛欲地獄

姫路文学館内「望景邸」和室で、鷺諷会(謡曲を楽しむ会)の月例謡会開催。 「定家」と「田村」を謡う。定家葛をご存じだろうか。 一度繁殖すると絡みつく力が強い。 宗家の観世清河寿師はこれを愛欲地獄から抜け出せない女性の葛藤と解く。 後白河法皇の三…

能楽普及に古典芸能保存とマーケティング

赤穂市文化会館で21日(土)「国立能楽堂による 初心者・親子のための講座 」が開催されます。 先だって、20日(金)夕食懇親会に出席しました。 場所は赤穂市坂越の民家。元料理長さんの手の込んだ手料理がふるまわれました。 出席者はシテ方)寺澤 幸祐師…

能「歌占」の解釈と難解な節回し

恒例の謡曲の稽古。 マンツーマンだ。演目は「歌占」。 クセ部分の謡が難しく、稽古は2度目だが先に進めない。 勘違いしてた節回しが発見され、一歩前進。写真は稽古場。 『歌占』は①歌による占い、②地獄の曲舞、③神懸かりの狂乱場面の三段構成。 謡曲とし…

87歳から現役大学生男女が一緒に楽しめる能・謡曲

21日土曜日、大学能楽部のOB会(凌霜謡会)。 最高齢は87歳。現役からOBまで一緒に楽しむ。 只、現役以外のOBは1~2人を除いて62歳くらいから高齢ばかり。 サラリーマン、経営者も50歳代では出席しにくいのだろう。 私も62歳が初出席。 計47人が…

琵琶湖西岸北部の高島は継体天皇のふる里

湖北の街、長浜での研修に出張。 もう10ヶ月になる。 OEM受注の見積もりの出し方。 考え方と計算方法を幾通りか指導。 さて、長浜からは高島が近い。 高島は「継体天皇」の出身地と言われる。 能の「花筺」にその恋物語が描かれている。 越前国今立郡味眞野…

敦盛は年端もない若武者だった

今度の土曜日21日に、大学のクラブOB会が開催される。 OB会は、長年続けられていたが、我々団塊の世代が参加するようになって 一気に盛会となった。 そのため、謡曲を楽しむには演目を増やし、配役を割り振る。 しかし1演目全部を謡うわけにもいかず、主催者…

班女から隅田川

能の「隅田川」は 同じく「班女」の後日談的物語とも言われる。 班女の物語は 吉田少将が、都から岐阜県へ出かけるときに立ち寄った 野上の里の遊女花子に惚れる。 帰途再会の約束で扇を手渡す。 しかし花子は居なかった。 吉田少将を思うがあまり 他の客と…

能は枯れ木になっても舞台で演ずる 評価する裸の王様達

能の演目に「隅田川」がある。 名演目なので歌舞伎、人形浄瑠璃にも物語が演じられている。 月曜日、浅草に用事があり、時間があったので、「隅田川」の故事に関係する 木母寺と梅若塚を訪ねた。 写真は梅若塚だ。 日曜日NHKのFM放送で、この隅田川の能の謡…

和泉式部を題材にした「東北」の初稽古、鷺諷会

鷺諷会発足3年、今は会員6人。 観世流謡曲の新年初稽古。 今月は、誕生月が2人。 63歳と71歳。 バースデイを祝った後、「東北」を謡う。 物語は木曾の僧が東北院(とうぼくいん)に着いたところから始まる。 僧一行は、門前の人から、この梅は「和泉…

能 山姥

能の演目に「山姥」がある。 山姥ファッション女学生が 20年くらい前渋谷付近を闊歩した。 しかし、本当の山姥を見た人は居ない。 深山幽谷に棲むとあり、瞬間的には鬼女を想像する。 異様な風体の女性の形容などに使われこともある。 高山の神か、仙人か、…

大阪能楽会館は満席

大阪能楽会館。(写真はHPより) JR大阪駅から歩いて10分。 野口吟風会主催で入場料無料だ。 野口吟風会の能笛教室の発表会でもある。 街は大阪マラソン。 能楽会館内は、幽玄の世界。 観客は超満員で、500人以上だったろう。 地の利と無料も大きい。 又、出…

能楽部 同窓会 奈良 依水園 国際奈良学セミナーハウス

国際奈良学セミナーハウス。 土曜日に大学の能楽・謡曲倶楽部の40年ぶり同窓会。 懇親会メインという主旨で、同学年と1学年後輩だけの集まり。 14名の内、12名が参加。 40年ぶりに謡いをする者。 なかなかの声であった。 敦盛(あつもり) 蝉丸 紅葉狩を謡う…

能 紅葉狩 武内の神

恒例の 謡い練習会。 「紅葉狩」 戸隠山に 鎮守府の 平維茂が、 紅葉狩に 出かけた。 そこに世にも美しい美女達の宴 真っ盛り。 誘われるままに 断り切れず 酒宴に参加。 酔い潰される。 美女達は鬼女だったのだ。 武内の神は御剣を平維茂に託す。 この剣で…

友人がブログ開設

兵庫に帰り、鑑能機会が増えた。学生時代に謡の倶楽部に所属。卒業後はご多分に漏れず、仕事仕事の毎日。能の世界から遠かった。 地元に帰ったのと仲間も時間的余裕ができたのとで、再び謡の練習や鑑能に。 サラリーマン時代、欧州出張で現地の国営航空の役…