能 山姥

能の演目に「山姥」がある。
山姥ファッション女学生が
20年くらい前渋谷付近を闊歩した。

しかし、本当の山姥を見た人は居ない。
深山幽谷に棲むとあり、瞬間的には鬼女を想像する。
異様な風体の女性の形容などに使われこともある。

高山の神か、仙人か、山姥は分からない。

都に百ま山姥(百萬山姥または百魔山姥とも)という異名を取って、
人気を博していた遊女が、善光寺参りに出かけ
道に迷う内、泊めてくれた女は本当の山姥だった。

遊女は恐れをなしたが、舞を披露することを要望された。
舞っていると、泊めてくれた女は、山姥が異形で出現。

山姥の境涯、仏法の哲理えお説きつつ、山回りの真の舞を舞う。
そのうち何処か姿を消す。

能のおきまりのパターンであるが
鬼女でなく
仏法の哲理を説くところが
山姥の特徴。

70歳から、62歳までの男女各3人の6人で毎月の謡会。
今月の演目だ。
謡会名は「鷺諷会」