文芸日女道600号記念と寄稿について

イメージ 1
姫路地域を中心とする同人誌寄稿に当たって、思い悩みます。
商品開発を長年手がけてきましたので、提案書は1年間に50件以上制作してきたことと思います。意が伝わる文章の経験は豊富と言えます。
なぜこの時期に新商品が必要なのか、市場背景が必要です。そして、市場参入する目的と手段の内容、すなわち
最も重要なイデアプランです。自社が上市するに相応しく、生産面でも販売面でも適正であることを縷々書面上で述べます。利益面では初期投資にリスクは中程度だが、回収までの損益分岐額は低いですよ。次に、競合他社優位性でも、この提案が優れていることを述べるのです。
提案書自体は自画自賛と言えるかもしれませんが、上市すれば、提案商品に対する市場評価が待ち受けます。売れれば、提案書の筋書きが概ね問題ないことが証明されるのですが、不振の場合、今度は自分で評価しなければなりませんが、非常に難しいです。ネーミングが悪いだけでも売れませんし、TVCMに共感性が呼び起こせなかったら、顧客の心に響きません。売れない場合、植物の肥料学で著名なリービッヒの最小律が適用されるような気がしました。何か、一つでも不足すれば、市場は受け入れてくれません。また、売れない分析を続ける時間があれば挽回策を考えることの方が優先します。

さて、前置きが長くなりましたが、この文芸誌に寄稿する気になって、過去の作品を読んでみました。今まで殆ど気づかなかったことに書く気になって始めて気づいたのです。つまり、この文芸誌の皆さんの作品が「競合他社品」と同じに感じました。特長、欠点が具体的に詳細に感じるのです。自分の寄稿文で気をつけなければならないことは朧気に分かってきましたが、文体は自信喪失です。
姫路城を描く、日曜画家を散見します。皆さん、こなれた筆裁きです。文章も同じで、ギクシャクしない文体はこなれた感じです。

提案書では「達意の文章」を意識するよう、指導を受けました。文芸誌の中には「要するに何が言いたいのだろう」もあります。提案時、社長からこの言葉が出たらしまいでした。

もう一つ意外な発見もありました。女性と男性の記述者をあえて見ないで読みますと、女性のエッセイは非常によく分かります。提案書で言う、「市場背景」は寄稿する「動機」に当たるでしょう。その動機に目的が連なれば、目標(何が言いたいか)が必要です。そこで、目的があるのに目標が語られないと文章が分からなくなるのでしょう。女性のエッセイには目的が曖昧で、逆によく分かるのだろうと、思います。動機が伝わってくるのです。

誘ってくれた文学博士は、「面白いヒット商品を開発した自慢話を楽しく書いてくれれば良いですよ」、とのアドバイスでしたが・・・・。

動機をうまく展開した文章ができるか、悩んでいます。