財政破綻と囚人のジレンマ

大前研一氏が、今回の大震災含め閉塞状態突破に「老人は金を使え」、と。この論は、よく聞かれるが、結論は使わない。囚人のジレンマ論だと、二人の囚人は微罪の証拠で取り調べを受けている。重罪も犯してるのだが証拠がない。警察は取引を持ちかけた。二人を別室に分離し、重罪を白状した方は微罪含め無罪放免。しなかった方は懲役5年。二人とも白状しなかったら重罪は問われず懲役1年。二人とも白状したら懲役3年。二人の選択は完全黙秘か自供かである。相手に白状されたら、自分は5年。自分が白状したら、無罪か3年。5年は避けられる。最悪回避が選択され、二人とも自供になる。財政破綻したらどうなるのか程度予測は困難だ。バランスシート論で「そうでもない派」が居るが、20年間一度も返済してないのだから時間軸に論点を移しただけで破綻はする。1億円の資産は破綻インフレで1千万円以下の価値になるかも知れない。経済活性化のためにお金を使っても政府はばらまき財源にするだけ。個人はインフレヘッジで1億円の資産価値を実質5千万円までの目減りですませられる。使ってしまえば、インフレヘッジの原資が無くなる。使うはずがないのである。工事中の白鷺城の周囲を散歩しつつ感じたまま。貧乏性過ぎるかな?