伝統芸能・芸術にパトロンは現れるのか

広島カープが勝った。今年は行けるぞ!と思ったら、奈落の底へ。
しかし、ここからが勝負だ。

5月24日に勝った後、16日振りの勝利。
友人から電話があった。
「今、途中だけど3:1だよ」と。
これ程、皆悩んでいたのだ。

書写の里・美術工芸館の企画展示
「永世舎(えいせいしゃ)」は、海外輸出を目的として姫路で設立された製陶所。
明治10年(1877年)大蔵省地租改正官の松村辰昌(まつむらときまさ)が
藩士の授産事業として始めたもの。
姫路藩士数十名とそれまでの東山焼の陶工、画工らも加わり、
色絵や金彩の華やかな色合いの花瓶など
西洋風のスタイルを盛り込んだ磁器が生産された。
明治15年(1882年)頃には製作が中止され、その事業は幕を閉じた。

僅か5年の活動の作品展である。
しかし、授産事業なので、輸出のために必死だ頑張ったのだろう。

ポスターの浅葱釉染付鳥文扁壷(あさぎゆうそめつけとりもんへんこ)は圧巻だ。
高さ15cm×幅10.6cm×奥行5.6cm
水色の釉薬(浅葱釉)が掛けられている。
この発色は独特だ。
これ程の作品を生んだ陶芸家、陶芸技術が一瞬の輝きで終わった。

国内には、様々な窯元の技術、技能の伝統が伝承されている。
最初に世に問うた人は、当時の人々の絶賛を浴びたり
生憎、生前でなく、後生に評価が得られた者も居る。

その後、“伝統”を守ろうと、窯元として技能を伝承しようとする活動は
何を目的としているのだろう。

技能、技術の解析・分析・トレースは何なのだろう。


話は飛ぶが、AKB48のCDが1週間で133万枚売れた。
新記録だそうだ。
CD不況の中なので、記録の重みが違う。

しかし、63歳の私には、内容不明だ。
どんな歌か、分からない。
総選挙権付きCDの販促策は分かる。

AKB48の伝統技能を守ろうとする家元は現れないだろう。
新しさ、クリエイティヴィティが必須な世界に
伝統芸能と違って分析・解析は不要だ。