もう一度「追いつけ追い越せ」を

再生可能エネルギー開発の問題は、安全問題と経済問題が絡んで重要だ。
NHK番組。
原発反対、再生可能エネルギー推進派のおなじみの
環境エネルギー政策研究所所長飯田哲也氏と
現状維持バランス重視の富士常葉大学山本隆三氏の論客が出演。

朝まで生テレビなどでは、必死で勉強していても飯田氏が分が悪い。
データに推測がつきまとう。
更に、都合の悪いデータは「そうでもない」と何故か不利な部分は数字を出さない。
田原総一郎や他の出演者の追及が厳しいからだ。
しかし、飯田氏は更に勉強され(非常に良いことだと思う)、論争に臨まれた様だ。
逆に、いつもは現実派の後押しもあり、有利な展開であるはずの山本氏が一方的に不利だった。

現実がデータが山ほど有ることが災いしたか、折角のデータが示せず「そうでもない」のニュアンスばかり。
珍しく合理性が殆ど感じられない。
概ねNHKの解説委員は下手なのだが、
公平に論争を誘導しようとするので、不勉強の山本氏を追求しない。

それなら、山本氏の発言機会を抑えて、
皆で飯田氏追求の方が展望が開ける。
何故なら、現状からゆるやかな改革案なら必死で聞く必要がないからだ。
飯田氏には、例えば5年後から原発運転中止した場合の展望を
徹底追求しないといけない。

山本氏の「太陽光パネル事業は既に日本は負けている」発言は衝撃だ。
実際は、アセンブルで負けても部品などで勝負できるので無かろうか。
或いは、その方法を見出さないと行けない。

「先進技術を有する日本の技術を使って・・・・」と枕詞が流れるが
本当は、中国などに既に相当負けてるだろう。
現実直視と、“追い越さねば”の日本人の最も強い精神構造を引き出すことだ。
「Japan as Number One」エズラ・ヴォーゲル著で、油断させられた。

奢ると日本人は駄目なことは過去が証明している。
ここは、最も有利な精神である“追いつけ追い越せ”で頑張りたいモノだ。