工業技術総合センターと人口増減の関係

イメージ 1
滋賀県工業技術総合センター。
先週金曜日、カレーのレトルト殺菌で設備を利用した。
生憎、生産機と同じようなシステムでないため
レトルト用包材の一部が破裂した。
しかし、試験目的の半分程度は達成できた。

この様な技術サポート施設は、各都道府県にある。
山梨では、醸造関係と宝石の研磨加工技術に関連する設備などが充実。
兵庫県は人口550万の大規模なのか、
工業技術センターと農林水産技術総合センターを併設。
広島県でも工業技術総合センター内に食品工業技術センターが併設。

ところで、滋賀県は人口が減少に転じる最後の2~3県であることをご存じか。
人口140万強と、大きいわけではない。
近畿では弱小県の奈良県が140万弱、和歌山県は100万人を切ってしまった。
奈良県は、大阪のベッドタウンとして発展したが
1999年の145万人から減少に転じ、5万人以上減った。
和歌山県は1982年の109万人をピークに減少に転じた。

何故、工業技術センターに行って、近畿の人口を思ったか。
滋賀県工業技術総合センターには、
食品加工(農産加工とも言う)の設備が少ない。
或いは、殆ど無いのだ。

理由は、利用者が居ないからである。
工業技術総合センターが手を抜いている訳ではない。
電子技術関連の測定器は充実してる。
訪問した金曜日にも、この分野の企業や関係者の出入りは盛んだ。

地域興しには必ず、食品加工の高度利用が挙げられる。
「6次産業化」と言われるようになったのもここ数年だ。

しかし、雇用創出、人口減の歯止めに至らない。

滋賀県は、人口減少に転じるほぼ最後の県。

理由は、電子工業が盛んに他ならない。

食品加工に従ずる身として、肩身が狭い。