セブン&アイHD鈴木会長の辞任

イメージ 1
セブン&アイHDの鈴木会長の突然の辞任は、バトル劇こそ回避されたモノの、ドタバタ印象は免れないですね。
 鈴木会長が創業家の期待以上に活躍され、流通業界でも確たる評価が得られる実績であったことも確かでしょう。目的を見極める発想力、そのための目標設定と達成する実行力には、カリスマと呼ばれるに相応しい業績だったと思います.。
 カネボウフーズを辞して原料メーカーに転職するときは、丁度春の新商品案内時でした。セブンイレブン担当のカネボウフーズの営業マンと新商品案内と転職の報告を窓口の担当者にしました。別れ際にその窓口の担当者は上司を呼び、小生の転職を知らせました。小生が、「転職先は、原料メーカーなので、貴社と縁が薄くなるかも知れませんのに、わざわざのご挨拶は恐縮です。」と、言うと「得意先は仕入れも販売も大切です」、と。他社の、大手流通窓口の対応と違ったことを今でも良く覚えています。品質管理の話、顧客に何が伝えられるかなど、意見・情報交換もしました。
 この時既に、鈴木氏は流通界の王者で経営理念も確固たるモノだったと思います。
 創業者以外の、後継者をどの様に決めるのか、鈴木氏が75才を超えた頃から、興味を持っていました。「俺は別だ」。恐らくそう思われていたでしょうし、その気配もありました。
 セブン&アイHD程の大企業になると、株式公開徹底し創業者の影を薄くしてして普通の会社になり普通のやり方で後継者を決めるか、一定数の株式を持っていれば創業者が次の後継者までは決めるか、ではないでしょうか。
 ウルグアイの、世界最貧とも言われる大統領、ホセ・ムヒカ氏のスピーチに感銘を受ける人が続出しているそうです。事業と違う領域で参考になるかも知れません。