3月24日(木)加古川市が産業観光で地域活性化に「こっとん」に焦点を当てるイベントに誘われ夫婦で参加しました。旧稲岡工業古文書保存活動の縁です。
この地では元禄時代から木綿の栽培が行われ、姫路藩の財政を潤わしたそうです。旧稲岡工業も、その縁で、タオル生産日本一の地位を築いたのだろうと思います。
岡山県はかつて薄荷(ハッカ)の産地だったそうですが、今や面影は全くありません。かつての地財が生かされない理由は、何かの競争に敗れたか、市場性を失ったのでしょう。
山林王、塩田王、炭鉱王などと、富豪の象徴は「地財」を握ることに成功した人たちです。
加古川の南の高砂市には、かつて勤務していた鐘淵紡績高砂工場もありました。戦後の財閥解体でカネカと分離されましたが、鐘紡は市場から消え、カネカは技術力を生かした優良企業です。
ともかく、加古川に地財が残ってる今こそ、コットンの価値再発見が重要でしょう。加古川という水利、平坦な平野、温暖な瀬戸内の気候が財産です。これに、元JR東海の須田寛氏が「産業観光」の事例紹介を当てはめる原則や事例の講演をされました。
「もちはだ」ブランドの工場と「近江絹糸」の工場見学に、加古川名物「かつめし」のサービスもありました。
ワークショップでは、各テーブルのメンバーで「かこっとん×観光」のアイデア開発ワークショップがありました。他テーブルからは、奇抜なアイデアも出ました
市名をかこっとん市、コットンロード、こんもり綿のように盛り上がった圃場の魅せる綿畑など体験も重要です。