今度は山梨県韮崎市のモニュメント。
「涙の森」
織田軍に追われ、岩殿城に逃げる途中、自ら火を付けた新府城は燃えさかっている。
勝頼夫人は振り返り、
「うつつにはおもほえがたきこのところあだにさめぬる春の夜の夢」と
一首を詠じ名残を惜しんだそうだ。
「涙の森」の由来だ。
しかし、涙の森は只の空き地。どこが森か。
そしてここからは新府城がわかりにくい。
428年前には落ち延びるに相応しい場所の記念碑なのかも知れない。
感傷にふける気持ちになれない珍しい記念碑。
韮崎市婦人会が建立したので素朴なのだろう。
落ち延びる先の岩殿城は
中央線では東京からだと大月駅に着く前
中央道からも見える。
将に岩の固まりだ。