手作りお菓子を科学の目で見る

「青少年のための科学の祭典」に今年も出展すべきか?
昨年は子供の手作り菓子に見られるひとつひとつの反応を
実験の形で体験して貰った。

発泡の正体は二酸化炭素
・サイダーやコーラの発泡は直ぐに消える。
・ビールの泡はなかなか消えない。
何故か?
泡はタンパク質が保持する。
食品のタンパク質の代表は卵白。

発泡は、クエン酸重曹の反応で生じる。まず、これを体験確認。

変色するのは何故か?
リトマス試験紙アルカリ性で「青」、酸性で「
これは植物色素で苔から抽出したモノ。
同じ性質の紫キャベツ色素を使う。
紫キャベツは値段は高いが、何処でも入手出来る。
1玉1000円。すりつぶして、紫色を抽出する。

重曹だけのコップの中で紫キャベツ抽出色素は
そしてクエン酸を加えると発泡し、青に変色。

その時、卵白が配合されてると、泡が保持される。

一方、練ると粘るのは?
「もち」が練ると粘る原理を考える。

餅(餅米)のデンプンは
ブドウ糖の高分子が直鎖で繋がってるだけでなく、
分岐した状態を多く持つので、餅は練ると粘る。
(ビールの泡だけでは、練っても粘らない)
同じようなデンプンで体験してもらう。
納豆の粘りもグルタミン酸ソーダの繋がった高分子と果糖の高分子(フルタン)であり、餅米のアミロペクチンと同じ様な性質なのだろう。

子供達は、一つ一つの反応が、プログラムされたように反応していくことに驚きと感動。

そして最後に、練れば練るほど粘る喜びを味わう。
「次の子供達に交代しましょう」と言うまで練り続ける。
大変な人気であることが改めて分かり、嬉しい。
そのポイントが「練る」作業であった。

今年の体験して貰えそうな原理は、
デンプン+水
無水ブドウ糖+水
アルギン酸ナトリウム+カルシウムイオン
で、どんなお菓子ができるか?
そして、どんなプロセスが楽しめるか?
30年前の突っ込み不足のバージョンアップを考えてみたい。