ねるねるねるね 発売から30年

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ねるねるねるね」開発上市されて30年になる。
1986年1月20日頃発売されたと記憶している。

 ブランド継続と知育菓子育成
朝日新聞の昨年10月の記事によると、「ねるねるねるね」を30年継続させてきた現在の商品開発者の努力と智恵が伝わってくる。写真は昨年10月に掲載の記事から。

 新発売当時のインパクト至上主義の背景
 発案開発した頃は、営業30人の内、菓子を売る担当者は2名。主流はカップ麺を売っていた。カップ麺の営業マンも「ねるねるねるね」を売っていたが、年間の営業日数の内、僅か6日ほど。
市場は当然だが、社内にもインパクトが必要だった。サッと流通に案内して、フォローはまずなかった。1年間に2品ほど新商品投入の必要があった。
 流通も、個人経営の食品菓子店多く、インパクトがなければ、一斉に並ばず、宣伝効率にも大きく影響する。
 
 クラシエの開発姿勢と共通点
 現在はクラシエが引き継いで、この分野を社内の主流として育成してくれた。「知育菓子」と言うジャンル名も今の開発者の智恵のようだ。
 子供の関心事、親子への調査を徹底して実践してるとのこと。
 発案当時調査は、この新聞記事まで幅広くしてなかったが、我が娘二人が感度の高いモニターだった。絵本や子供の科学雑誌、自然界の変化についての反応を観察して探っていた。レンゲが田んぼ一面に咲き感激、彼岸花の形状に関心を持ち、飛行機雲の出現に一つ一つ驚いてくれていた。

 知育菓子と訴求したい意図の背景 
恥ずかしながら、我が家も妻が娘二人に食べさせたがらなかった。理由は「不安」ではなく、「粉が舞い散るから」である。妻も、「自然無添加なら良い」と言う思想でも無い。現在は、有機農業圃場が0.6%しかないに関わらず、自然・無添加大好きブーム。「知育菓子」訴求の背景は時代の流れだろう。

 着想・発送時の不安感は不安だった
 発想自体は娘の「幼稚園の砂場」と、研究員との「物性の変化リスト案」から思い付いたのだが、商品化までは結構苦労した。インパクトと手作りで完成度の高さ、美味しさと、不安感の払拭だ。インパクトに不安だったが、ヒットしてホッとした。
 当時は社宅にターゲットの子供が10人程度在住しており、意見を聞くのも都合が良かった。娘の友人が家に来ると、アイデア素案を披露し、反応も見ることが出来た。
 家に帰って、子供が親に話もする。そして親からも意見を聞いた。

 今後の期待
 完成度を高め、物性変化、手作りの楽しさ、好奇心満足を追求して欲しい。流通との取り組みも、たまには挑発し、変化に備えるだけでなく先取りも。