大豆の品種と用途

大豆は植物(穀物)の中で特に栄養成分や栄養バランスに優れているようですね!

簡単に摂取できるので、もっともっと普及しても良いようなものですが、
豆腐、納豆、味噌、揚げなど伝統食品以外には“豆乳”が久しぶりの新メニューと言うことで
食品業界のこれから大豆利用メニュー開発が大豆普及の鍵となっています。

日本の大豆は、主に豆腐用に改良されてきました。
特長は、豆腐のかたまり具合を左右するタンパク質含量が多いことです。
大豆大国のアメリカは食用油用に品種改良されてきましたので
主に脂質含量が問題になります。

つまり、日本で普及している大豆を使って飲料にした場合
「豆腐を飲んだイメージ」から脱却しにくいのです。

豆乳は、簡単に摂取できること。
しかも、食塩を摂らずに飲用できます。

つまり、飲用大豆品種が欲しいですね。
飲用大豆品種の必要条件は何でしょうか?

成分としては
甘さ(砂糖分)と脂質のバランスが決め手でしょう。
もう一つは、豆腐らしくないことです。
豆腐は豆腐で食するからおいしい。

甘さで選べば「音更大袖」「ハヤヒカリ」は場合によって砂糖分が10%を超えます。
その他、「トヨムスメ」なども飲料豆乳で人気種です。
これらは北海道で多く栽培されてます。

もう一つは、豆腐らしい風味の除去です。
豆腐らしい風味を、食品業界では“青臭さ”とよく言います。
青臭さのでない品種に、東日本では「すずさやか」「いちひめ」が栽培されてます。
西日本から九州では、「エルスター」と言う品種が栽培されてます。

そして、生産工程では“甘さ確保”と“豆腐らしさの風味除去”ができれば
美味しくなるはずです。

昨年末、北杜市の「チーム富野里」(山梨県北杜市、JA梨北)の協力を得て
「すずさやか」の栽培をしてもらいました。
栽培場所は武田信玄が諏訪に向かう時に使った“棒道”沿いの大井ケ森でした。

白州屋まめ吉の20年からの「大豆まるごと」は上記状況から
一段と美味しくなって、登場の予定です。

今までも生産技術で、“青臭さ”が少ないと、好評を得てましたが
「すずさやか」使用は、鬼に金棒です。

before/afterをご期待下さい。