ターゲットは誰?


イメージ 1
クラシック音楽に親しみを持って貰おうと企画した、「ろうきんコンサート」と合唱経験者ならほぼ誰しも知っている「蔵王」に接すると「誰をターゲットにしてるのだろう」と感じる。
「ろうきんコンサート」は姫路駅前至便の会場。客席も少なく350席程度。演目はカノン、ベートーベンの交響曲第7番の第一楽章。などポピュラーで演奏も神戸市室内管弦楽団と端山梨奈さんのソプラノ、福島勲さんのバリントンと生演奏の良さを存分に味わえた。編曲の妙味も御自身の古山丈さんが分かりやすく、話してくれる。非常に楽しいコンサートと言える。しかし、やや軽く、TV番組なら良いが、生演奏を楽しみとすると物足りない。
 合唱の名曲「蔵王」を合唱未経験者で知ってる人に会ったことが無い。合唱経験者なら90%以上の認知率。其の証拠に楽譜は累計109刷。歌ってて、歌いやすいが、未経験者の聴衆は感激するのだろうか。ターゲットは合唱経験者なら、何を目的に歌うのだろうか。「上手ですか?」を問いたいのだろうか。

合唱誌「ハーモニー」秋号によれば、合唱人口317万人。
単純に姫路市55万人とすると、合唱人口は約1万4千人。
これなら、合唱活動者だけでもパルナソスに5.7%が来てくれれば、800席は埋まる。

75歳以上人口は10年で約1.4倍だが合唱人口は2.4倍程度で人口増以上に高齢化が進んでいる。
最も多い年齢層なのだ。団塊世代より合唱人口は遙かに多い。
ダントツとも言えるのは1955年ウィーン少年合唱団来日に刺激を受けた層と推定できる。西六郷少年少女合唱団ができたのもこの年。

一方10~14才合唱人口は70%程度に減じている。

12月16日の定期演奏会のアンケートで現在合唱者と未経験者層との感想差が把握できれば何を伝えるべきかヒントの一端が分かるかも知れない。

 趣味の世界のターゲット設定も、プロの世界のそれも同時に難しさを感じる。