破綻より一時的不況

「絶対こうなる日本経済」榊原英資竹中平蔵著、田原総一朗編集責任
非常にわかりやすく面白い。

成長主義の竹中平三氏に合理性があるように以前から思う。
榊原氏の適正分配主義は役人的で馴染めない。
日本人のとらえ方が榊原英資氏は鋭く、厳しい。

2大政党制は育つか?
竹中氏は1回だけなので、もう少しすれば受け入れられる、と希望的。
榊原氏は、これで終わり。自民党も成長しないし、受け皿として期待されてない。
つまり、選挙制度を再度変更する。

財政破綻するか?
両者とも「大丈夫」と言ってるが、竹中氏は危ないニュアンス。
危ないと言うと影響が大きいと感じたのだろう。
榊原氏は「大丈夫」。国債不安は起きない。日本人は思わない。
だから「大丈夫」なのだ、と。

第2次大戦も、あれだけ国土が焼土になっても「負ける」とは思わなかった。
父も、広島で原爆を受け、不安には思ったが「負ける」は意識に無かったそうだ。

原発も不安はあっても、皆「大丈夫」と思ったのだろう。
「大丈夫」と思わなければ、次に進めない。

これが、榊原氏の日本人のとらえ方。
竹中氏は、グローバル戦略に日本人も慣れていくだろう。
そのうち、活躍が始まる、と希望的観測。

しかし、原発の賛否はともかく
福井県知事の税金だけは徴収する、考え方が日本を駄目にした。

ごねられる立場はごねるが勝ち。
農業、水産業の1次産業参入の反対論は「だめなら撤退するので反対」。
もう、1次産業は競争力が無くなって、駄目になっている。
皆で何とかしたいと言うのが総意。
従事者は既得権益を守るのに工夫をしてほしい。

借金すれば返す。
国債で若者負担になるなら我慢する。
当たり前を守ってほしい。

橋本内閣で消費税アップの不況を言うが
代替措置をとったため財政再建にならず、消費が冷えた。
破綻より一時的不況(せいぜい1年)が良い
市場の動きは多変量解析が必要。
一つの変量で判断もどうだろうか。

原発事故と再生可能エネルギー推進どちらがよいか。
事故が起きるまで「隕石による事故」まで想定するのはどうかと思ってたが
こんなに事故影響が大きいのなら隕石の事故は想定しておかしくない。