発想原点様々 歯磨きガムを思う

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商品開発の最初のステップは、「何を創るか」である。
この歯磨きガムは、板ガム包装機の稼働率向上が命題だった。

1993年12月16日(木)早朝、母の夜通しの見舞いを終え、
病院のある広島から大阪へ向かうことになった。
早朝、歯を磨く機会がなかった。
幸いL社の歯磨きガムが病院売店に有った。
商品名の下にコピーで「歯磨きガム」と称している。

試食では“機能性ガムなので、美味しくなくても仕方ない”と評価してた商品である。
ところがこの朝は“美味しかった”。
本当に歯磨きのために噛むガムが、この味ではいけない。
美味しすぎたのだ。
歯磨きに適してますよ。
が、L社の狙いだろう。

大阪の用事を終え、翌日会社へ。
早速、この考え方を披露した。
当時の売れ筋練り歯磨きは「ホワイトアンドホワイト」。

ガムとしてでなく、歯磨きに徹したのだ。
幸い、開発作業中も当時の部下が曲がらず、一直線に完成まで進めてくれた。

ねるねるねるね」の発想が、食材としての水飴遊びと、砂遊びの融合。
2008年2月24日ブログ記載。
しかし、「ねるねるねるね」も粉末加工ラインの稼働率向上が命題だった。
「歯磨きガム」は将に必要は発明の母であった。

今でもコンビニで見かけるのが嬉しく、懐かしい。